第3章 飼われる美人レースクイーン 


1.「お家に帰してぇ……」 


「いつまで寝てやがるんだ。そろそろ美人レースクイーンの新居にご到着だぜ」

 征治にバチバチと頬を叩かれ、福永美穂はうぅン…と低くうめき、闇のように深い失神から呼び覚まされる。

 どれくらい、気を失っていたのだろう。

 眼の前でシートのスプリングが軋んでいる。

 車の中だ。

 全裸の体をいやらしく撫でまわす征治の手…

 ああ…。

 福永美穂はあえいだが、声にならない。

 一糸まとわぬ全裸のまま、征治の膝の上にあお向けに体を開かされている。

 征治はさっきまでぶっ通しで輪姦にかけていた福永美穂のオマンコのびらびらを引っ張って遊んでいる。

「気がついたか、福永美穂、フフフフフ…」

 征治は美穂の顔を覗きこんで、ペロリと舌なめずりした。

 凌辱の限りをつくされ、征服された女の表情がそこにあった。

 金色に輝く艶やかな髪を頬にへばりつかせ、唇を半開きにしてあえぐうつろな表情が男心をそそる。

 その、どんな男もむしゃぶりつきたくなるような美貌が、征治の嗜虐の欲情をかきたてる。

 とことん嬲りぬいてやる…征治は確認するように心の内でそうつぶやき、クククッと低く笑う。

「フフフ、たっぶり満足した顔しやがって。そんなに輪姦パーティが良かったのかよ、福永美穂」

 そういって征治は美穂の髪を引っ張って顔を引き寄せ、手にしている写真を見せつける。

「…………!!」

 とたんに福永美穂の脳裏に地獄の光景が甦り、美しい瞳が凍りつく。

 恐怖に美貌を凍りつかせたまま、マンぐり返しの屈辱的な格好で自ら紅い媚肉と肛門を拡げている福永美穂…。

 ひと目で不良とわかる男の長大なモノで深々と貫かれ泣き叫んでいる福永美穂。

 不良たちに手足を思い切り大きく大の字に開かれ、精液のしたたる女の割れ目の奥をあられもなく剥き出しに晒されている福永美穂。

 トイレ代わりに男たちに小便を飲まされている福永美穂……。

 言うまでもなく、輪姦パーティの際に撮影した写真を大きく引き伸ばしたものだ。

「へっへっへっへっ。パーティは丸三日も続いたからな。こんな写真もあるぜ」

 征治がさらに写真をめくると、美穂の目にあまりにも無惨なシーンが飛び込んできた。

 白く美しい裸からグロテスクなこげ茶色の尻尾を垂らして泣きじゃくっている美女…。

 それは福永美穂排便の瞬間の、決定的な写真だった。

「ああぁ!!、い、イヤッァ……」

「今更何言ってやがる。見ろよ、ほれ。ケツの穴をバッカリ開いてぶっとい糞ブリブリひり出してるところまでバッチリだぜ」

 征治はそう言って、赤ん坊におしっこさせる格好で抱き抱えられた全裸のまま惨めに排便する福永美穂を前後から撮影したものや、ヒリ出したオマルの横に寝かされて、浣腸責めのショックに打ちひしがれる美貌を大便と並べて記念撮影した写真などを、いやいやと泣いて顔を振る美穂に無理矢理見せつける……

「……征治さん、ああ……お、お願いです……」

「なんだ、フフフ……」

「……も、もう気が済んだでしょう…………もう、あんなこともう二度と……お、お願い……もう、お家に帰してぇ……」

 そういって福永美穂は泣き崩れると、シートの下までずり落ち、そのまま土下座をして征治に許しを請う。

「へっへっへっ。人気レースクイーンの豪華マンションに帰りたいってのか。それはもう手遅れだろうぜ」

(これで妊娠しただろうからな…勝手に堕したりできないよう、これからは放し飼いって訳にはいかねえぜ、福永美穂……)
 美貌の人気レースクイーンが自分の足許で全裸で土下座をして震えているのを楽しそうに見下ろしながら、征治にまた美穂をいたぶってやりたい気持ちがムラムラ湧き上がってくる。

 福永美穂を監禁する場所まではまだ少し距離があるが、運転しているチンピラに命じて車を止めさせる。

「ここからは歩きだぜ。ほれ、さっさとおりろ、福永美穂」

 征治は全裸のままの福永美穂を車から引きずり下ろそうとする。

「そんな……ああ、いやです!」

「ぐずぐずするな!」

 征治に強引に腕を引かれ、美人レースクイーンの全裸が車の座席から舗装された路に転げ落ちる。

「あ、あぁ…こんな…」

 その場所はオフィス街に隣接してつくられた公園の入り口だった。

 ちょうど昼休みの時間で、公園のベンチでランチを摂っているサラリーマンやOLのグループが驚いたようにこちらを見ている。

 まっ昼間に全裸でひと目のある外を引き廻される恐ろしさに、美穂は美しい体を震わせその場にへたり込む。

「い、嫌…たすけて……ひ、人があんなに……」

「ふふふ、アダルトビデオの撮影とごまかせばなんとでもなるゼ」

 車に同乗していたふたりのチンピラも心得たもので、早くも業務用ビデオカメラを取り出し撮影を始める。

 征治はへたり込んだままうずくまろうとする福永美穂を無理矢理引き起こして立たせ、しばしそのカラダを視姦する。

「へへへ、こうやって素っ裸でまっ昼間の太陽の下に晒してやると、ホントにいい身体してるのがよくわかるぜ。たまらねえ体しやがって」

 征治はそう言って舌なめずりしながら、福永美穂にまた後ろ手錠をかけカラダを隠せないようにすると、首輪をつけてそれを引き、公園の奥へと引き立て始める。

 (な、なんだぁ?ビデオ撮影…?)

 (も、ものスゴイいい女だな)

 (あの女、何とか言う人気レースクイーンにそっくりだぜ、まさかな…)

 輝くばかりの美女いかにも不良っぽい男に晒し者にされて全裸で引きずられている…

 それはレイプ物のアダルトビデオの撮影というより、面白半分に処刑される直前の生贄といった風情だ。

 異様な光景にギャラリー達が感想を漏らすのが、福永美穂の耳にも届いた。

「……う…うぅぅ…み、みじめだわ……」

「この公園を抜けたところに用意してあるからな。カッコいいレースクイーンのお姉さまの憩いの場所がな…」

(ふふふ、そこに連れ込んでやったら、完全に逃げ場はなくなるぜ、美人レースクイーンの福永美穂さんよ!)

 豪華マンションを丸ごと買収して造った強姦魔達のアジト「レイプ御殿」。

 衆目に晒されている身体を少しでも隠そうと身を捩じらせるのに必死の福永美穂には、いま引き立てられている先にどれほどの地獄が待ち受けているか、それを知る由もない。



(つづく)



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