「さて、いい所に連れて行ってやる。」
全裸にされ、後手に拘束された美月を連れて歩き出す。
「どこよ……」
これから連れて行かれる場所が、いいところなはずが無い。
「一足先に、お前に恨みを持っている連中に会わせてやるよ。」
「恨まれている?」
美月には当然心当たりは無い。
「正確には、これからお前がする事で恨まれる相手だな。」
抵抗する美月を引き摺るようにして歩いていく。
「ちょっと!? そっちは!!」
人通のあるメインストリートに向かっていた。
「何を今更(笑)」
「未来のお前は、どこでも裸になっているぞ。」
強がっていた美月の態度も、ここまでだった。 |