
最終話「堕」
「睦月さん……ゴメンね付合わせたりして……」
皐月の前には風紀委員の睦月がニコニコしながら満面の笑みで歩いている。
「いいえ全然かまわないわ、皐月さんとは今まで色々あったけど」
不良学生だった皐月は風紀の睦月とはいつも口喧嘩ばかりだった……睦月の言う普通っていうことが理解出来ない皐月であった。
「そうやって改心してくれて、私は嬉しい! だいたいね服装の乱れは心の乱れに通じるのよ、前のあなたお世辞にも誉められた格好じゃなかったわよ」
睦月はよく喋る、そしてそれは自分のことでは無くいつも相手の事なのだなと気がつく……そう言えば前もそうやって心配してくれていたのだろうなと思う……
「で、何処まで行くの?この上には視聴覚室くらいしか無いよね」
階段を上がりながら睦月は問いかける……
「ええ、視聴覚室なのよ……少しお勉強をね……」
勉強という言葉にさらに感動したように……
「勉強よね、そうお勉強!んん遅れてる分協力して取り戻しましょうね」
皐月の手を取るとギュッと握り締めて正面から目をみつめて来る……しかし皐月にはその目を正面から見返す事が出来なかった。
「前はもっと乱暴ものなイメージあったけど、皐月さん実はシャイな乙女だったのね」
笑いながら視聴覚室の扉を明ける
「あれ真っ暗?」
ギーーーーーーッパタン……カシャン……
「え?どうしたの?皐月さん……」
「ゴメンね……」
皐月の声に反応したのか突然回りに明かりが点き
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
睦月が不良に取り押さえられていた。
「何をするの? いやあ……皐月さん助けて!」
必死に皐月の方を見て助けを求めた睦月は愕然となった、皐月は既に自分で服を脱いでいた。
「皐月さん……」
「ゴメンね……」
皐月の脇には工藤がたって皐月の身体をまさぐりはじめている。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
遂に睦月に対する不良達の凌辱がはじまり皐月も背後から工藤に貫かれてお互いのことを認識しないで済むようになった、それはおそらく幸せな事だろう……快楽に身を任せてしまえれば辛い何てことも考えないですむのだから……
「ゆう通りにしたわ……」
「よくやったな、いつもお前を糾弾してた相手を騙すとはお前も案外執念深いんだな」
工藤は既に優等生の仮面を被っていなかった。
「そんなんじゃ……」
「まあいい、ほら……」
最後までヤル気が無いと言わんばかりに皐月をほおり投げると、
「お前の相手はあれだ!」
指を指す先にどうやって連れ込んだのか
「旦那様がお待ちだよ……」
正史がペスを連れて待ち構えていた。
「いやぁ……昨日も家で散々したのに……誰か連れてくればもう犬はやめるって言ったのに……」
脅えて後ずさる皐月にペスが正面からのしかかっていった。
「やぁいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
そして季節は流れた、桜の咲く頃になった。
「先生よ……もっと腰振れないの?」
不良の一人が弥生で始業式の前にすっきりしていた……
「無理だわ……無理よ……んん……」
学校で既に弥生が牝だと知らないのは一部の女生徒のみになっていた……
「おはよう……」
校門では睦月が服装の乱れた男子生徒に頭を下げていた……
「おう、今日もいい乳してんな!」
そう言って通り抜けざまに
「ああ……」
胸を揉んでいくのだ、しかも今も不良達の命令で制服の下は緊縛されてバイブが二本入れられていて今も振動し続けている……
「返事は?」
「ありがとうございます……」
そして皐月はもう何ヶ月も登校していなかった、元々いつ登校してるかわからない生徒が学校に来なくなっただけであり、他の生徒の間にこれといった動揺は無かった……
新しい生徒が一揃いそれなりの儀式をすませた、不良の世界でも一通りの儀式がすませられる。
「良しお前ら!付いてこい……」
今日から不良グループの仲間に入った十数人を引き連れ番長が公園へと向かう……
「おう、正史おめえもか」
公園の入り口で正史が新しいクラスメートになった子供達数十人を連れて来ていた。
「ああ、そっち先でいいよ……僕等のなかには見学しないといけない友達もいるからね」
「おう、じゃあおめえら!好きに遊ぶんだ! いいか喜ばそうなんて思わなくていい……好きにすればいいんだ! 女の身体を使ったオナニーだぜこれは!」
そしてそ公衆便所の扉は開かれた……
![]() |
おしまい……